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AI・LLMの学習、ファインチューニング、RAG(検索拡張生成)には、大量かつ用途に合った学習データが必要です。Webスクレイピングは、公開Web上のテキスト・構造化データ・レビュー・専門情報を、モデルが使える形で継続的に集める手段になります。 重要なのは、ページを大量に取ることではありません。どのソースが目的のモデルに適切か、どのフィールドを残すか、どう正規化・重複排除するか、ライセンスや利用規約・個人情報の観点で問題がないかを設計することです。

よく使うデータソース

たとえばRAG用途なら、対象ドメインの記事とドキュメントを集め、本文をチャンク化してメタデータとともに保存します。感情分析モデルなら、レビュー本文とスコアをラベル付きデータとして収集します。

フィールド・データ設計

学習データは、本文だけでなく由来と文脈を残すことが重要です。 学習・RAGで残すフィールド:
  • 本文(クリーニング済みのテキスト)
  • タイトル、見出し、セクション構造
  • 公開日・更新日
  • カテゴリ、タグ、言語
  • source URL(出典)
  • 取得日時
品質・トレーサビリティで残すフィールド:
  • ライセンス・利用規約の情報(再利用可否)
  • コンテンツの権威性シグナル(ドメイン、著者)
  • 重複判定用のハッシュや正規化済みテキスト
  • 収集条件(クエリ、対象範囲、サンプリング)
すべての行にsource URLと取得日時を残します。学習データの由来を追跡でき、後からライセンス確認、重複排除、opt-out対応、データセットの更新ができるようになります。

収集フロー

  1. 目的のモデル・タスクに合うデータソースを選ぶ
  2. 対象ページを発見する(検索、カテゴリ、サイトマップ、一覧ページ)
  3. 本文とメタデータを抽出する(ナビゲーション、広告、重複要素を除く)
  4. テキストを正規化・クリーニングする(HTMLタグ除去、空白整形、文字コード統一)
  5. 重複を排除する(URL、正規化テキスト、ハッシュで判定)
  6. 品質でフィルタする(短すぎる、言語不一致、ボイラープレートを除外)
  7. 学習用フォーマットに整形する(JSONL、チャンク+メタデータなど)
発見と抽出を分けると、大量ページを並列に処理しやすくなります。

品質とコンプライアンス

AI・LLM向けのデータ収集は、品質とライセンスの両方を設計する必要があります。
  • 著作権・利用規約:本文の再利用可否は、取得できることとは別問題です。ライセンスと各サイトの利用規約を確認します。
  • robots.txt:対象URL単位でクロール可否を確認します。
  • 個人情報:氏名、連絡先、その他の個人情報は最小限にし、不要なら収集・保存しません。
  • データ由来の記録:source URLと取得日時を残し、後からライセンス確認やopt-out対応ができるようにします。
  • 品質:ボイラープレート、重複、機械翻訳のノイズ、有害コンテンツを学習データから除外します。
公開されていること、取得できることは、学習データとして再利用してよいことを意味しません。特に著作物性の高い本文や個人情報を含むデータは、ライセンスと法令を確認したうえで扱ってください。本記事は一般的な整理であり、法的助言ではありません。

OctoparseとMCPでの収集

Octoparseはヘッド付きの実ブラウザでページを描画するため、JavaScriptで動的に生成されるテキストも取得できます。発見(一覧・検索)と抽出(本文・メタデータ)を分けたワークフローを視覚的に構築し、クラウドで定期実行することで、学習データを継続的に更新できます。 AIエージェントから直接データを収集する場合は、Octoparse MCP Serverを利用します。MCP対応のAIクライアントが、自然言語でテンプレート検索・タスク実行・データ取得を行えます。汎用的なコンテンツ抽出には、Webコンテンツの汎用スクレイパーテンプレートが使えます。

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